FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

山田町について

山田町について

山田町支援の経緯

FIDRは震災直後から被災地への支援を始めました。その後、当時比較的に支援が薄かった宮古市およびその周辺の支援要請を岩手県災害対策本部から受け、その中でも特に中心部の被害の大きかった山田町、大槌町に活動の重点をシフトしていくこととなりました。
2011年11月には岩手県山田町に事務所を構え、地域に根付いた支援を行って参りました。FIDRは今後も引き続き地域に密着し、被災者の方々と共に、復興そして発展へ向かって末永く歩んでいきます。

山田町支援一覧

日付 支援内容
2011年4月〜5月 避難所に衛生用品・日用品・食料品を支援
2011年7月〜10月 仮説住宅に家電類(扇風機・掃除機・石油ファンヒーター等)を支援
2011年8月〜 部活動サポートプログラム・ボランティアサポートプログラム
2011年9月〜 自治会形成支援
2011年10月〜 買い物支援(買い物バス)
2011年12月〜 各種イベントの開催(子供向けイベント・復興支援ライブ等)
2012年4月〜 バス停留所を支援

山田町とは

人口

人口は17,364人、世帯数は6,757戸です。(2012年5月1日現在)

経済

主要な産業は水産業で、養殖では生食用の殻付きカキやホタテが盛んであり、他にもサケ、サンマ、スルメイカの漁獲が盛んです。他の産業としては製造業、農業、林業等があります。

震災の被害

2011年3月11日の震災によって、771人の死者及び行方不明者と、3,367棟の家屋被害を受けました。

復興に向けて

山田町では昨年5月に「復興計画策定に向けた基本方針」を取りまとめ、昨年12月に「山田町復興計画」を策定しました。復興計画の基本理念は「津波から命を守るまちづくり」「産業の早期復旧と再生・発展」「住民が主体となった地域づくり」の3つとなっており、震災で失われたまちを取り戻すと共に、将来にわたって誇れるまちづくりを目指しています。
そのためにも、被災者、行政だけでなく、町民一人ひとりが主体的に、積極的に復興への取り組みに参加できる体制が必要です。また、町内だけでなく、県、国、全国の自治体やNGOがそれぞれの立場・目線から知恵と力を出し合い、協働して復興に取り組むことが重要です。
船越半島大釜崎 山田祭での海上神輿
写真提供:(公財)岩手県観光協会
被害 規模 インパクト
浸水面積 4km2 建物用地の30%が浸水
死者・行方不明者 771人 町の人口の4%が失われた
家屋被害 3,367棟 町内の全家屋の46.7%が被害を受けた
仮設住宅数 1,940戸
山田湾の様子。震災から一年が過ぎ、徐々に復興してきています